新しくなったイナバ物置「フォルタ」【イナバ物置・ガレージ 商品情報・知識】

小川
2021年9月末にスタンダード物置「ネクスタ」が販売終了となり、新しく「フォルタ」へ生まれ変わりました。
今回は、この「フォルタ」をご紹介します。

特長と変更点

小川
「フォルタ」の特長を、旧タイプの「ネクスタ」との変更点を交えながら改めてご紹介します。

デザイン

外観のデザインが新しくなりました。従来のデザインを踏襲しつつより洗練されたデザインになりました。
音楽用語でもあるイタリア語の「フォルテシモ」から名付けられ、「極めて強く」といったその言葉の意味をコンセプトにデザインされています。

「屋根」
全ての曲げ(R形状)をシャープにし、屋根の輪郭は天空への延長を感じさせる輪郭にしました。
軒の最も奥のラインと換気口を同化させ、引締まった印象を表現。

「柱」
日本人の柱の力強いイメージを体現。柱が前に出る強固な印象。
柱が土台下部から鴨居上部へ通るデザインで、あいまいさのない強固な構造であることを視覚的に伝えます。

「扉」
扉面に2種類の異なる傾斜をつけ、動くレリーフを表現。
見える角度により陰影ができ、見え方が変化します。
ハンドルと錠前を一体化することにより、扉のレリーフの表現エリアを確保。

俵木
扉の凹凸が従来よりも滑らかになっています。ゴミ集積所や防災倉庫として利用する際、扉に掲示物が貼りやすくなりました。

強度の変更

旧タイプのネクスタでは一般材としても強い引張強度(360N/m㎡)の鋼板を使用していました。
フォルタでは「建築基準法の強度基準」を念頭に製品開発され、指定建築材料の引張強度(400N/m㎡)の鋼板を使用おり、建築基準法に対応できる強度を実現しました。

俵木
旧タイプも丈夫でしたが、さらに丈夫になりました。
厳格な設置が求められる時は、後述する耐風・耐震補強セットを活用ください。

カラーの変更

扉カラーのバリエーションが旧タイプの5色から、色合いの新しくなったCG(チャコールグレー)・JG(ジェードグリーン)・PS(プラチナシルバー)・EB(エボニーブラウン)の4色となりました。

俵木
塗装方法が高級ウレタン塗装から粉体塗装に変わり、従来よりも耐候性・耐食性がさらに強くなりました。

豪雪型の追加

従来は多雪型まででしたが、鋼材の変更・主要部材に厚みを持たせる・屋根を支える重要部材「母屋中」の大きさと形状の変更などにより、さらに積雪強度の高まった「豪雪型」が新たに追加されました。

俵木
価格も多雪型とあまり差が無いので、新潟県など積雪地域の方は豪雪型がおすすめです。

耐風・耐震補強による建築基準法対応

フォルタの大きな特徴として、公共の施設など厳格な設置が求められる時には、条件を満たすことで強風や地震に対する強度を建築基準法に対応させることができます
カタログ上で「耐」マークの付いた機種は強風や地震に対する強度が建築基準法に対応おり、「耐」マークの無い機種は、専用オプションの「耐風・耐震補強セット」を使用することで対応することができます。

 

※ 基準風速34m/s地域を前提としていますが、設置条件、用途地域によっては対応できない場合があります。
※所定の強度を得るためには、別途コンクリート布基礎とアンカーボルトでの緊結が必要となります。

オプション耐風・耐震補強セットは付けた方がいい?

俵木
「耐風・耐震補強セット」のオプションは付けた方が良いのでしょうか?
小川
「耐風・耐震」を最優先するなら付けた方が良いですが、上記の注意書きの通りコンクリート布基礎が必要になり、そのため、基礎工事の追加料金と工期がかかります。
俵木
「そこまで大掛かりな工事は考えていない」といったお客様も中にはいらっしゃるかと思います。
小川
通常のブロック点置きの工事をご希望の場合、「耐風・耐震補強セット」を付けても意味がないため「耐風・耐震補強セット」は不要です。

サイズの種類が増えました

ネクスタ48サイズからフォルタ72サイズまで増えました。
特に、従来には無かった奥行1530mmサイズが追加されたことで、設置場所に合わせてサイズが選びやすくなりました。

俵木
商品型番も、従来は床面積で表現していましたが、新たに、間口(幅)と奥行を目安にしたものになりました。商品を探す際の目印にしてみて下さい。

小川
ここからは、イナバ物置総合カタログに掲載されている特長を改めてご紹介します。


「滑りの良さが持続」

滑りが持続するベアリング戸車と下部レールには高耐食鋼板を使用し、扉の動きに配慮しています。

俵木
■変更点■
戸車にベアリングが新たに内蔵されたことで、摩擦が軽減されてより滑らかな開閉となりました。
また、下部レールがアルミ材から高耐食めっき鋼板(ZAM材)となり、より丈夫で傷が付きにくくなりました。


「庫内快適」
換気ガラリで庫内温度の上昇を抑え、オプションの結露軽減材で庫内を快適に保ちます。

※結露軽減材は結露の発生を止めるものではありません。
俵木

■変更点■
オプションの結露軽減材が後張りから先張りへと変更され、見た目がより洗練されました。
施工面でも、先張りになったことでより簡単に時間を掛けずに施工できるようになりました。

先張りとなったため本体同時注文のみとなります。


「ほこり・雨水の浸入に配慮」
扉の合わせ目にはパッキンを採用し、ほこり・雨水の浸入に配慮しています。


「半開き防止」
扉の跳ね返りを防止するラッチ機構付きで半開きを防ぎます。

※壁面扉タイプにはありません。
俵木
■変更点■
引き込み式2枚戸の鴨居にラッチ機構が追加され、扉を閉めた時の跳ね返りが軽減されました。
また、扉前にキャッチが付いたことで扉を開ける際に連動して動くようになりました。


「使いやすい把手&錠前」
どこを触っても開けやすい錠前一体型の把手を採用。錠前には仮ロック機能が付いています。


「頑丈な床& 棚板」
補強の入った頑丈な床はガタツキに配慮した構造で耐荷重は6000N/㎡。棚の耐荷重は2000~2500N/㎡で、どちらも業界最高水準の強度です。

※集中荷重、衝撃に耐えるものではありません。
俵木
■変更点■
床固定フックを取り付けることにより、床パネルのガタつきが軽減されるようになりました。


「扉の開きを選択可能」
現地で戸車とスライダーなどの部品を入れ替えるだけで、逆開きにすることができます。

※錠前は天地逆仕様となります。


「棚調節は簡単」
 棚板の高さは棚フックで、収納物に合わせて設定できます。(調節ピッチ100mm)


「サビに配慮」
外回りのボルトにはイナバ独自のキャップ付。美観の向上とサビの発生を抑える効果があります。

フォルタをベースにした派生シリーズ

「ネクスタ」をベースにしていた旧タイプの物置も「フォルタ」をベースにしたものに変わりました。

「屋根傾斜変更タイプ(FK)」

俵木
屋根傾斜が変更できるのでお隣に雨水を流さないなどの配慮ができるのでおすすめです。

「10㎡以上のフォルタ大型(FB)」

俵木
確認申請の基準となる10㎡以上の大きさのものがまとめて「フォルタ大型」となりました。

「フォルタウィズ(FW)」

俵木
人気だった開放スペースが併設されたタイプです。自転車はもちろんバイクや除雪機の収納にもおすすめです。

「ドマール(FF)」
「バイク保管庫(FM)」

俵木
全面開口のシャッタータイプなので収納物の出し入れがしやすいです。
土間タイプと床付きタイプがあり、条件に合わせて好きなタイプが選べます。
特にバイク保管庫はバイクや除雪機の収納庫として人気があり、おすすめです。

「連続型(FDなど)」

アパートなどの集合住宅で活躍する連続した物置も新しくなりました。

まとめ

小川
以上、「フォルタ」についてご紹介しました。
イナバ物置の新たなるスタンダード物置「フォルタ」
物置を購入する際は、ぜひ検討してみて下さい。
展示場でフォルタを見ることができます
当社の展示場ではフォルタの実物を展示しています。
購入を検討されている方は是非、実物をご覧になってください。
俵木
当社が行った、フォルタの組立事例もご覧ください。

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