※当社はイナバ物置代理店なので、イナバ物置を前提にご説明します。
1.メンテナンス(お手入れ)について
1-1.「本体のメンテナンス」
1-2.「扉のメンテナンス」
1-3.「鍵のメンテナンス」
2.修理(部材交換)について
2-1.「よくある修理状況」
2-2.「修理依頼の流れ」
メンテナンスについて
本体のメンテナンス
「物置の内側」
床板は常に使用するため汚れやキズが付きやすく、壁際の下側はほこりや汚れが溜まりやすいです。
定期的に掃き掃除をするなどしてホコリやゴミを取り除いてください。
キズ防止や床への荷重を分散させる目的として丈夫な板(コンパネなど)を敷くことも有効です。
化学肥料や農薬、塩分の出る漬物樽等が直接触れるとサビが発生する原因となるので、受け皿などを使用して直接触れないようにしましょう。
「物置の外側」
物置の外壁付着した汚れが雨などで下に流れて物置の下側につきやすいです。拭き掃除をして汚れを落としてください。
地盤が土の場合、雨による泥はねで激しく汚れることもあります。そういった時は水洗いを行ってください。ワックス掛けも有効です。自動車の扱いと同じような感覚ですね。
屋根回りの水下側は特に汚れが溜まりやすいです。周りに木がある時に落ち葉などが溜まることが多いので、取り除いてください。
そのままにしておくと状況によっては雨漏りの原因にもなりますし、雨といがついている場合は排水機能を妨げる原因となります。
汚れとは別に「頻繁に開け閉めをしない」という方がいるかもしれませんが、たまには扉を開けて風通しを良くして内部の換気を行ってください。
「本体に傷がついてしまったら」
なるべく早く塗料で補修してください。サビが発生している時はサンドペーパーなどでサビを落としてから補修スプレーやタッチペンで補修してください。
機種や部材によりメーカーで同じ色の塗料を用意することもできます。希望する場合は、購入した販売店にご連絡ください。
サビが進行してしまった場合は部材を交換する場合や、交換では対応できず建替えをする場合もあります。
いずれも購入した販売店にご相談ください。修理については記事の後半でご説明しています。
扉のメンテナンス
「扉の動きが悪い」
まずは掃除をしてみましょう。本体同様に「レール(鴨居・土台前)」や「戸車(扉下部についている)」は汚れが溜まりやすい部分です。まずはレールと戸車部分をきれいに掃除しましょう。
掃除をしたうえで戸車がきしむなど動きが悪いと感じる時は市販の潤滑剤をさしてください。
激しい扉の開け閉めを繰り返すことでレールから扉が外れたり、戸車が破損してしまう可能性があります。普段の使用する際も激しく開け閉めをしないなど注意してください。
「鍵がかかりにくい」
扉が原因の場合と鍵が原因の場合が考えられます。
まず確認として、扉を10cm程度開けた状態で、錠のつまみを操作してください。
つまみが正常に動く場合、戸当りが悪い可能性があります。地盤の変動により水平が狂ってしまうことが主な原因のひとつです。まずは、組立説明書の「戸当たり調整」を参照して戸当たりの調整をしてください。
それでも解消しない時は水平そのものを調整してください。
つまみが動かない場合、錠の故障が考えられます。その場合は錠そのものを交換する必要があります。購入した販売店へお問い合わせください。
鍵(カギ)のメンテナンス
「鍵の動き(抜き差し)が悪い」
鍵のそのものの動きが悪くなった時は、黒鉛粉(鉛筆の芯の粉)や市販の鍵穴専用潤滑剤を用いてお手入れください。
※市販の潤滑油、 シリコンスプレーは使用しないでください。
「鍵を紛失してしまった時」
手元に予備の鍵がある場合は機種と鍵に刻印されている番号を確認してから、購入した販売店へお問い合わせください。
※合鍵も同様に作成することができます。
手元に鍵がない場合は機種と物置なら鍵穴に刻印されている番号、ガレージならシャッターの裏側のカギのつまみ付近に刻印されている番号を確認したうえで、購入した販売店へお問い合わせください。
機種または鍵の番号がわからない場合、鍵の作成ができない可能性があります。
修理(部材交換)について
まず、修理が必要な状況についてですが、「サビが進行して壁などの部材に穴が開いてしまった」「強い衝撃や圧力により壁などの部材が変形してしまった」「扉が破損してしまった」と、大きくこの3パターンかと思います。
よくある修理状況
「サビが進行して壁などの部材に穴が開いてしまった」
大前提として、鋼鉄製の物置はその材質から、最終的に必ずサビが発生します。
特にサビが出やすいのがお手入れでも紹介した「物置内側の壁際下部」と「物置外側の下側や屋根回り」の汚れやすい部分。
汚れやすい=サビやすいと考えてもいいでしょう。
写真のように壁と土台が接している部分や屋根の水下の部分が特にサビが進行しやすいです。
それほど進行していなければ、お手入れ方法で紹介した通り、サビを落としてから補修をすることでサビの進行を防げますが、
ある程度進行してしまった状態では、サビを落とすよりも部材の交換をおすすめします。
注意として、部材を交換する時その部材を固定している部材にもサビが定着・進行してしまっていると、交換ができない可能性があります。
全体的にサビが出て部材の交換も難しい場合は建て替えを検討してください。
「強い衝撃や圧力により壁などの部材が変形してしまった」
イナバ物置は様々な荷重試験や衝撃試験クリアした製品を製作しており、日常生活での使用には十分耐えられる頑丈なものですが、当然想定を大きく超える荷重や衝撃が加われば破損してしまうこともあります。
とくに多い事例としては、「自動車等をぶつけてしまって壁・柱・シャッターが変形してしまった」や、積雪の多い新潟県では「屋根からの落雪による屋根の破損」や「圧雪によって壁が押されての破損」「除雪機をぶつけてしまっての破損」が見受けられます。
短時間でまとまった雪が降った時は、このような破損が発生しやすいです。
破損を防ぐためにも、豪雪型なら1.5mまで雪が積もったら雪下ろしをしてください。
「扉が破損してしまった」
「衝撃による扉全体の破損」もありますがよくあるのが「戸車の破損」です。
お手入れ方法でも触れましたが、激しい扉の開け閉めを繰り返すことで、戸車が破損してしまう可能性があります。
戸車が破損してしまうと扉の動きが極端に悪くなり、そのまま使用していると扉本体やレールの破損にもつながります。
特にゴミ保管庫として使用しているような状況では、開閉回数も多く破損する可能性も高まります。
修理依頼の流れ
- 販売店に依頼
基本的には購入したお店に依頼をしてください。
購入した販売店であれば、機種情報や設置状況をお客様情報と共に把握していることもあるでしょう。その方が話が早く進みます。 - 販売店による修理箇所の確認
症状の確認は必ず必要です。
【どこが】【どのように】【どの程度破損】していて
【部材交換の必要があるのか】【交換できるのか】それとも【建て替えになるのか】
といった話になります。 - 見積りなどで金額の確認
修理箇所を確認した状況により、必要な金額も大きく異なってきます。
その時、修理をするよりも新品に建て替えた方がかえって安く済むといったこともあるかもしれません。 - 修理を依頼
- 修理工事
- 完了
修理依頼が終われば、工事を行い完了となります。
以上が一連の流れとなります。
まとめ
物置のお手入れといっても面倒に感じる方も多いかもしれませんが、まめに手入れをして長持ちさせることでコストパフォーマンスもあがります。
高額なものですので是非お手入れを心がけて長くご愛用ください。
修理が必要となりましたら「修理する時の流れ」に沿って修理を行ってください。
当社で購入いただいたお客様、修理が必要となりましたらご依頼ください。
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