※当社はイナバ物置代理店なので、イナバ物置の購入を前提にご説明します。
ポイント1「物置を選ぶ」
イナバ物置には用途に応じた様々なシリーズがあり、そのシリーズの中から必要なサイズを選ぶことをおすすめします。
細かく見ていきましょう。
物置の用途とおすすめシリーズ
よくあるのは、工具などの小物、ガーデニング用品、自転車、タイヤ、バイク、といったところでしょうか。
★小物やガーデニング用品の収納におすすめ!★
小型物置「アイビーストッカー」「シンプリー」
※肥料・農薬などの収納は受け皿などを使用してください。
「シンプリー」には「長もの収納タイプ」があり、ほうきやシャベルなど長いものが楽々収納できます。
「タイヤだけ収納したい」という要望も多くあり、そういった方に人気のシリーズです。
★屋外で使用するもの全般の収納におすすめ!★
中型物置「フォルタ」
一番人気で、よく購入されるのもこちらのシリーズ。自治体向けの防災倉庫としても人気です。
↓↓↓こちらもご参照下さい。↓↓↓
フォルタの派生シリーズ「フォルタ屋根傾斜変更タイプ」をご紹介!
通常は雨水などが後ろに向かって流れるのですが、こちらのシリーズでは後ろ流れだけでなく左右や前方向に流すことができるので、お隣の住宅に配慮した設置ができるので、非常におすすめのシリーズです。
★自転車やバイク、除雪機の収納におすすめ!★
開放スペース併設物置「フォルタウィズ」
開放スペースは段差が無いので自転車やバイクの出し入れが楽にできます。さらにいろいろな物を収納できる通常の物置が付いています。
シャッター物置「ドマール」、バイクガレージ「バイク保管庫」
どちらのシリーズも土間タイプと床付きタイプがあり、設置場所や予算に応じて選ぶことができます。
床付きタイプは、このシリーズ専用の滑りにくい突起加工が施してあります。
※紹介しているシリーズは2022年10月時点のもの。
※紹介しているシリーズの他にも様々なシリーズがあります。
物置のサイズ
なによりもまず「どのくらいの大きさの物置が置けるのか?」を考えなければいけません。
シリーズのなかでも様々なサイズが用意されていますが、物置本体については屋根寸法(最大寸法)で見てください。
物置は住宅と同様に屋根が出ています。「基礎寸法(土台寸法)で見ていたら屋根が他の建物にあたり組立できなかった」といったことにならないように注意してください。
また、物置は基本的にブロックの上に置くようにして設置します。そのブロックの高さも考慮してください。
後述しますが、ブロックも様々な大きさがあります。
上記のことを考慮したうえで、シリーズの中からサイズを選んでください。
よく使用されるのが「半ブロック」で、高さの違う種類があり、水平調整に利用できます。
ポイント2「設置場所を考える」
物置本体のサイズの他にも「出し入れスペース」「作業スペース」「地盤」「傾斜地」「雨水マスや計器など」「物置の破損につながる場所への設置」「危険な場所への設置」「近隣への配慮」といったことを、考慮しましょう。
■出し入れスペース
収納物を出し入れするスペースを考慮しましょう。
せっかく物置を設置しても、収納物を出し入れするスペースが無いと使い勝手が悪くなってしまいます。
自転車やバイクなどは物置から道路までの導線を考慮して設置すると使い勝手が良くなります。
■作業スペース
イナバ物置は通常、バラバラの状態で現地に搬入し、その場で組立を行います。
そのため、組立作業を行うためのスペースを考慮してください。
特に狭いところに設置する時は、部材を取り付けて最低限手でボルトを締めることを考えると10cm~20cm程度空けることをおすすめします。
■地盤
物置の設置予定場所の地盤を確認しましょう。
多くの場合は土やコンクリート、アスファルトになっているかと思います。
土の場合、例えば元が畑だった場所だと柔らかくて物置の傾きの原因となります。
そういった時は砂利などの石を敷いて転圧して地盤を固めたり、コンクリートを打設することで設置しやすくなります。
地面の柔らかさの参考ですが、
稲葉製作所が発行している「イナバ物置技術マニュアル」には下記のような記載があります。
<基礎について>
組立説明書に掲載している基礎図は地耐力30~50kN/㎡(3~5t/㎡)を前提としていますが、その目安としては地面に片足で立って、足がめり込まないのが基準です。
(イナバ技術マニュアル’22 P21より)
設置予定地に片足で立って、少し飛び跳ねてみてください。足が沈み込むようなら物置の傾きの原因になりやすいので、何かしらの対策を行った方が良いです。
物置は設置の際水平を調整してから設置しますが、これらの地盤は水平調整の妨げになりやすいです。
防草シートの場合、シートの上に直接設置は避けて、シートを剥がして地面を露出させるか、シートの上に砂利が敷いてあることも多いので厚めに砂利を引いてその上に設置するとよいです。
芝・人工芝場合は剥がして地面を露出させるようにすると設置しやすくなります。
■傾斜地
物置の設置予定場所の傾斜に注意してください。
物置は水平になるように設置しますが、地面をならしたり(土の場合)、先述したように大きさの違うブロックを使用することで水平調整を行います。
その際、傾斜が強いと設置はできても入り口部分の段差が高くなりすぎて使い勝手が悪くなったり、予想よりも完成時の高さが高くなってしまうということがあります。
また、工事を依頼する際に傾斜地の調整費用が追加でかかることもあるので注意が必要です。
■雨水マスや計器など
地面にある雨水マスや電気使用量の計器などは点検の可能性があるものは、避けて設置するようにしましょう。
■物置の破損につながる場所への設置
住宅の軒下など雨や雪がまとまって落ちてくるところに注意してください。破損や雨漏りの原因になります。
また、物置の塗装は給湯器の排出ガスに影響を受けやすくサビの原因になってしまうので、そちらも避けるようにしましょう。
■危険な場所への設置
安全の確認ができない場所への設置は避けましょう。
「崖の縁や風当たりの強い場所」「屋上・ベランダ・バルコニー」「避難経路を塞ぐ場所」「手すりを超える落下・転落の危険がある場所」など。
■近隣への配慮
物置を設置する際、トラブルになりやすいポイントのひとつです。
<民法関連>
・建物を建てる時は、隣との境界線より500mm以上あける事となっています。ただし、お互いの了承があれば問題ありません。
・隣の境界線より1m未満の距離に窓を付け、隣が眺められる時は目隠しをする必要があります。
(イナバ技術マニュアル’22 P17より)
近隣への配慮のため隣地から500mm空けられるように考えておくと良いです。
まとめ
ポイントとしては、「収納したいものに合わせて、物置の種類やサイズを選ぶ」「施工や使用時のスペース、設置に向いている場所を考えて選ぶ」といった内容をご説明しました。
「物置が欲しい」となったらこれらのポイントを意識し、購入する際の参考にして下さい。